奈良の一刀彫 万葉堂

お知らせ

2019/07/02

「奈良一刀彫 万葉堂 材料の木曽檜について」




彫刻に使う材木には、檜・ヒバ(あすなろ)・桂・朴(ホオ)・桐・シナなどがあります。
当店は、木曽檜とヒバを使用していますが、今回は木曽檜について、お話ししたいと思います。


日本には、木曽・奈良(吉野)・四国・九州など、色々な産地があります。
その中で、木曽(御岳山)の檜は格別に良質で、一年に一定量しか伐採しない貴重な材木です。
その材木が市に並び、プロの材木業者が買い付けたものを、私達の様な彫刻家が仕入れます。


木目の揃った節の無い、割れやヒビの入っていない美しい木曽檜は、100本の角材の中でも2~3本くらいしか出会えません。
厳選した木曽檜も自然のものですから、一本一本違います。
表面では美しくても、切断してみたら中に節やヒビが入っていたり、その悪い部分を撥ねていくと、折角厳選して仕入れた材の3~4割しか使うことが出来ません。
(これは、当店の拘りです。)


ここ数年、木曽檜は高騰価しています。 
5年前には、伊勢神宮が新しく建てられ、現在は名古屋城が改築され、大きな工事があるために、
本来、希少な材料が更に入手困難で、ここ5~6年で価格も2倍以上に上がっています。


それでも木曽檜に拘るのは、それに代わる美しい材木が無いからです。
貴重な木曽檜に、一刀一刀感謝の思いを込めて、人形作りに精進したいと思っています。